「出場」だけではダメなんや! 思いを込めた《富士山》で全国に挑む(奏でるコトバ、響くココロ)
香川県立坂出高校(上)
心は熱く 頭は冷静に
10月20日に名古屋国際会議場センチュリーホールで行われる全日本吹奏楽コンクール全国大会高校の部に、四国代表として5回目の出場を決めた香川県立坂出高校吹奏楽部。自由曲は真島俊夫が作曲した《富士山 ―北斎の版画に触発されて―》を演奏する。
2019年度の部員89人を束ねる部長はフルート担当の3年生髙石心だ。同期の部員からは「ココロ」と呼ばれている。
ココロがいつも大切にしているコトバは「心は熱く 頭は冷静に」だ。吹奏楽部顧問の田所博(39)が、演奏するときに熱い情熱と自分たちの音楽を客観視する思考の両方を持つことの大切さを説いて、部員たちにいつも言い聞かせている。
それは、活火山として内にマグマを秘めながら、外には悠然とした不動の姿を見せている富士山のイメージとも重なる。
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ココロが坂出高の音楽に出会ったのは小学校6年のときだった。
いとこが坂出高吹奏楽部に所…
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