【動画】史跡公園になっている尼寺廃寺跡=田中祐也撮影
聖徳太子の死後、遺体を運んだとされる「太子道」は、奈良県斑鳩町から大阪府太子町までを通る。
香芝市北部の尼寺廃寺(7世紀後半、国史跡)は太子道沿いに立っていたとされる大寺だ。1991年度から発掘調査が始まり、金堂跡や塔跡、中門や回廊などが見つかった。
とくに96年の塔跡の調査では、心柱を据える心礎(しんそ)(礎石)が見つかり、約3・8メートルという大きさが話題になった。7世紀後半では最大規模の塔があったと考えられたが、そんな寺にもかかわらず、文献にほとんど登場しないため、「幻の大寺」と呼ばれた。
その後、四半世紀かけて整備…