更迭されたボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)の後任に、国務省のロバート・オブライエン人質問題大統領特使が就任することが決まった。18日、トランプ大統領がツイッターで明らかにした。ワシントンの外交関係者の間では、タカ派のボルトン氏からオブライエン氏に代わることで米外交の対話路線が強まるとの見方の一方、即興的な「トランプ色」が強まる懸念も出ている。
トランプ氏は同日、米ロサンゼルスでオブライエン氏と並んで記者団の質問に答え、「彼(オブライエン氏)は人質問題に長く取り組み、素晴らしい業績をもっている」と語った。オブライエン氏は「米国の平和を守るために大統領と一緒に仕事をすることを楽しみにしている」と述べた。
ワシントン政界でオブライエン氏の知名度は高くない。弁護士出身で、国連安保理内で法律顧問を務めた後、2005年にブッシュ政権で国連総会の米政府代表に就任。当時国連大使だったボルトン氏とも一緒に働いたことがある。メディアの注目を集めたのは、今年6月末にスウェーデンで暴行騒ぎを起こして拘束された有名ラッパーのエイサップ・ロッキー氏の解放交渉に携わったときくらいだ。
国家安全保障担当補佐官は国家安全保障会議(NSC)スタッフを従えホワイトハウス主導の外交安保政策を行う役割を担う。国務長官や国防長官と並ぶ権限を持つ重いポストだが、トランプ政権下では更迭が繰り返され、オブライエン氏で早くも4人目だ。
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