白紙リポート提出、評価は満点 三重大生かつてない発想

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 三重大学(津市)の学生が、「白紙」のリポートを提出した。教授は「満点」の評価をした。その理由とは――。

 三重大は「忍者の里」として知られる伊賀・甲賀に近い。忍者研究に本腰を入れようと2017年、三重県伊賀市に「国際忍者研究センター」を開設。翌18年には大学院の専門科目に「忍者・忍術学」を設け、校舎の裏で手裏剣打ちの練習などをする大学公認の「忍者部」も立ち上げた。

 人文学部1年の羽賀英美さん(19)=名古屋市中村区=は入学式の後、勧誘を受けて忍者部に入部。小さい頃からアニメ「忍たま乱太郎」を見て、忍者に興味があった。

 さらに忍者部の顧問で、忍者研究の第一人者として知られる人文学部の山田雄司教授(52)=日本古代・中世信仰史=が担当する「忍者の歴史」の授業も受けた。授業では、「伊賀流忍者博物館(伊賀市)を訪れた感想」をリポートで書くよう課題を出された。「誰も書いたことがないリポートをつくってみよう」

 忍者の情報伝達法で、大豆汁…

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