「9・15」の意味 上方落語・繁昌亭が原点に返る日
篠塚健一
上方落語の定席・天満天神繁昌亭(大阪市北区)の開場13周年記念特別公演が15日にあった。毎年恒例だが、「9・15」の本来の意味とは。最終公演のトリだった桂文枝の高座に、その答えが垣間見えた気がした。
夜の3回目公演。夜中に爪を切ると親の死に目に会えない、そう叱られた記憶を枕で振り「馬の尾」に入ったトップの桂ちょうば。馬のしっぽの毛を抜いた男を大変な事が起きると不安がらせ、家に上がって酒をあおり枝豆をほおばる友人。ふてぶてしさと焦燥の対照に客席はいきなり沸いた。
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続く林家菊丸の「時うどん」…