新しい納豆菌で天敵ウイルス撃退 製造現場から期待の声
重政紀元
納豆菌を死滅させるウイルスの一種「納豆菌ファージ」に耐性がある新しい納豆菌を茨城県産業技術イノベーションセンター(茨城町)が開発した。感染すると納豆の粘りがなくなり、製品廃棄にもつながるだけに、長年悩まされてきた納豆製造会社からは期待の声が上がっている。
新しい納豆菌の開発に成功したのは、同センターのフード・ケミカルグループ主任を務める久保雄司さん(38)。
2012年から4年間、ファージ耐性のある納豆菌の開発研究とともに、県内の納豆工場内でファージ検出調査を実施。結果をまとめた論文は今年8月、食品関係の学会では国内最大級の日本食品科学工学会の論文賞を受賞した。
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ファージは細菌に感染するウ…