70年代運動「ウーマンリブ」のリーダー撮った映画監督
高重治香
ひと
「ウーマンリブ運動の旗手」田中美津さんの映画を撮った 吉峯美和さん(52)
1970年代にウーマンリブ運動のリーダーとして活躍した田中美津さん(76)の、現在の日常や活動を撮ったドキュメンタリー映画が10月に公開される。監督は二回り年下の吉峯美和さん(52)。「女性解放のカリスマ」の昔語りではない。届けたいのは、ある傷ついた少女が、70年をどう生き抜いてきたかという物語だ。
鍼灸(しんきゅう)師として働き、沖縄・辺野古に通い、息子を気にかける。1970年代にウーマンリブ運動のリーダーだった田中美津さん(76)のそんな今を記録映画に撮った。10月から東京などで公開される。
東京や鹿児島で育った。テレビ番組製作会社に入るが、初めての演出作にスポンサーから文句がつき、退社。フリーディレクターとして美術や紀行の番組を作った。
「フェミニズムには全然興味がなかった」が、NHKの依頼で女性思想家や、男女平等を求めた女性たちの番組を担当。自分も差別されてきたと気づき、「女性たちの歴史を知り、そこに何かをつけ加えたい」と考えた。
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取材で会った田中さんが「断…