W杯メンバーで最大のサプライズ選出 特徴「無の境地」

有料記事

堤之剛
[PR]

 一度も日本代表として試合出場のない26歳が、ワールドカップ(W杯)を前にデビューを心待ちにしている。ラグビー日本代表は6日夜、20日開幕のW杯日本大会前の最終戦となる強化試合・南アフリカ戦(埼玉・熊谷)に臨む。W杯メンバー31選手のうち、ただ一人、キャップ(代表同士の国際試合出場数)が「0」のフッカー北出卓也(サントリー)は「早く試合に出たい」と静かに闘志を燃やしている。

 W杯メンバーで最大のサプライズ選出だった。昨年末の時点では、日本協会が将来の代表選手を育てる合宿に呼ばれ、今大会のW杯メンバー候補を追う第2集団という立ち位置だった。それが、ラインアウトのスローイングの技術の高さをジェイミー・ジョセフヘッドコーチに評価された。W杯メンバー発表直前の代表の合宿にも招集され、滑り込んだ。

 北出は「スローイングは自分でも武器だと思っている」と話す。特徴は「投げるときに無になること」。安定したスローイングをするために、深呼吸して「すべてを忘れる」という。メンタルトレーナーから指導を受け、採り入れた。

ここから続き

 サントリーの社員としても働…

この記事は有料記事です。残り306文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら