電気頼み「生活できない」 地味につらい災害の長期停電
古庄暢
災害時に困ることの一つが停電だ。昨年9月は台風により東海地方でも大規模停電が相次いだ。電力設備が被災し、復旧に時間がかかることも少なくない。各家庭ではどんな備えをしておくといいのだろうか。
昨年9月30日夜、愛知県新城市玖老勢(くろぜ)地区の川合基夫さん(69)の自宅は、突然の暗闇に襲われた。台風24号の影響で、倒木や飛来物などにより電線などの配電設備が各地で被害を受け、新城市など愛知県三河地方を中心に最大102万2710戸が停電した。
川合さんは当初、「数時間で復旧する」と思っていたという。だが、電灯が再び自宅にともったのは10月3日の夕方だった。
川合さん宅は、家族6人暮らし。川合さんは地区の自主防災会の会長も務めており、自宅に非常食や飲料水などは備えていた。30日夜も、停電するとLED懐中電灯の明かりを、水を入れたペットボトルの底に乱反射させて作る簡易照明を部屋に置くなど自力でできる対策はとっていた。
ただ、停電の長期化は予想外…
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