患者を生きる・眠る「ゲーム障害」(1)
神奈川県の滝沢拳一(たきざわけんいち)さん(28)が初めてパソコンでオンラインゲームをしたのは、中学2年のときだった。様々な能力をもつキャラクターに扮し、ほかの参加者とチームを作って敵と戦いながら冒険するゲームにはまった。
魅了されたのは、ゲームそのものの面白さだけではない。チームの仲間とは、プレーしながらパソコンを使ってメッセージを交換したり、チャットしたりすることもある。「俺、東京から参加中」「僕は九州」。自分の世界がゲームを介し、当時住んでいた、福島県の全校生徒約20人の中学校から、全国へと広がっていく。そんな魅力に夢中になった。
家にある1台のパソコンを兄と弟と3人で交代で使っていた。長時間ゲームがしたくて、兄弟が寝るのを待ってプレーした。寝不足でも通学した。小さな中学なので、「休むと目立つ」と思った。
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ゲームでは、チームごとに「…
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