自然に囲まれた佐賀の公舎、届いた悲しい知らせ

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平塚学
【動画】佐賀県警の本部長公舎に住んでいたタヌキの親子=佐賀県警提供
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 佐賀県警トップとなる本部長が暮らす公舎に今春、タヌキ一家がすみ着いた。本部長は“不法侵入”とはみなさず、夫婦であたたかく見守った。夏になり、突如姿を消したタヌキ一家。そして悲しい知らせが届く。

 佐賀市中心部にある、三田豪士本部長(50)が住む公舎。タヌキが夫婦で姿を現し始めたのは4月中旬のことだった。最初は猫だと思ったが、木の枝を積み重ねた庭の隅に、巣穴を作っていた。「県警トップの本部長宅なら、佐賀で一番安全」と思ったのだろうか。

 やがて子ダヌキが生まれた。その数6匹。本部長夫婦は、障子の隙間からそっと様子をのぞき続けた。子ダヌキたちは5月の大型連休後には大きくなり、庭を走り回るように。夜でも庭からガサガサと物音がしていた。「今、こっちにいるよ」。本部長夫婦は、いつしか成長が楽しみになっていた。

 6月、タヌキ一家のことを知…

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