神奈川)「工業団地は陸軍飛行場だった」 愛川で写真集

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豊平森
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 神奈川県愛川町中津にある内陸工業団地。一部が厚木市にまたがる200ヘクタール余りの敷地は戦時中、相模陸軍飛行場として使われ、戦闘機「疾風(はやて)」の訓練などが行われていた。その歴史を忘れまいと、当時の様子を撮影した写真集を町郷土資料館が作った。学芸員が長年、全国の関係者を訪ねて集めた写真を中心に計52枚が収録されている。

 「相模陸軍飛行場関係写真集」はA4判30ページ。資料館が2010年以降、夏に計6回開いてきた企画展「戦争の記憶」の図録として初めて作った。

 相模川右岸に位置する中津台地の一面に広がっていた桑畑。そこに相模陸軍飛行場ができたのは、太平洋戦争が始まった1941年だ。当初は練習機が飛んでいたが、戦局の悪化で44年には当時の陸軍最新鋭機の四式戦闘機「疾風」の基地となり、操縦者を育てる訓練基地の役割も担った。

 訓練を終えた少年を含む若い…

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