宮沢和史さん、三線復活へ挑戦 戦火で絶えた黒木を植樹

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藤原慎一
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 沖縄音楽を彩る三線(さんしん)。音の良しあしを決める一因は木製の「さお」と言われるが、現状はほとんどを輸入材に頼っている。国産素材のコクタン(黒木(くるち))の多くが、沖縄戦や伐採で失われてしまったためだ。シンガー・ソングライターの宮沢和史さん(53)は、黒木の森を復活させようと、育樹の取り組みを続けている。

 29日、沖縄県読谷村(よみたんそん)にある世界遺産「座喜味城跡」の公園に、県内外の子どもら約70人があつまった。輪の中心で、Tシャツにキャップ姿の宮沢さんがあいさつした。

 「戦争で燃えてしまった黒木を育て、未来を描く取り組みです。100年後の沖縄を思い描きながら作業してもらえたら、うれしいです」

 全員が軍手をはめ、リュウキュウコクタンの周りに伸びた雑草を抜いたり刈ったりした。朝から30度近くまで気温が上がる中、15分間の作業で、見違えるようにきれいになった。

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 活動は2012年から続いて…

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