拡大する写真・図版 放火事件があった京都アニメーションの第1スタジオ前で泣き崩れる男性。東京の会社でアニメーション製作に関わっているという。「褒められても、恨まれるような会社ではない。悔しい」と涙を拭った=2019年7月21日午前9時13分、京都市伏見区、金居達朗撮影

 あの人は今どこに――。アニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオが放火され、34人が死亡した事件。最初の日曜となった21日、いまだ連絡のとれない元同僚や同級生を案じる人々が、京都市伏見区の現場に足を運んだ。

 花束を手に現場前を訪れた女性(22)は、高校時代の同級生だった女性が昨年から同社で働いていたという。「嫌な予感がしてLINE(ライン)したけれど、既読にならないし、電話にも出ない」と涙を流した。

 ともに生徒会メンバーだった。今年5月、電話で連絡を取り合った。「『新しいアニメの仕事を任されそう。やっとやりたい仕事が出来る』って……」と言葉を詰まらせた。

 「搬送先の病院にも名前がない…

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