似た人物、近くでガソリン購入 包丁入るかばんも発見
京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」の第1スタジオで発生した火災で、ガソリンのような液体をまいて火をつけたとみられる男は、現場近くで取り押さえられて病院に搬送された際、警察官に「1階で液体をまいて火をつけた」と話したという。
京都府警捜査1課によると、男は免許証から関東在住の41歳とみられる。手や足、胸、顔などにやけどを負って搬送され、意識不明の重体という。
複数のスタジオ関係者が、男が「死ね」と叫びながらビルに入り、1階の入り口付近でバケツに入ったガソリンとみられる液体をまいた後、すぐに火を放ったのを目撃している。
男は放火後、南へ約100メートル離れた京阪電鉄宇治線の六地蔵駅付近まで逃走。路上で倒れていたところをスタジオの男性従業員が取り押さえ、警察官に引き渡した。目撃者によると、この際、男は何かに怒っている様子で、小さいながら、はっきりした口調で「パクリやがって」となどと話したという。
捜査1課によると、確保された男と似た人物がこの日、容量20リットルの携行缶二つを持って近くのガソリンスタンドを訪れ、ガソリンを買っていた。現場近くに携行缶二つと台車のほか、包丁数本とハンマーが入った手提げかばんとリュックサックが残されていた。
府警は、男が購入したガソリ…