官房副長官、道警対応の是非触れず 首相ヤジの市民排除

別宮潤一
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 安倍晋三首相が15日、札幌市で行った参院選応援の演説中に、ヤジを飛ばした男性を現場から排除した北海道警の対応について、西村康稔官房副長官は17日午前の記者会見で「現場の状況など詳細は承知していない」と対応の是非には触れずに、「警察の活動は今後とも不偏不党かつ公平中正を旨に行われるべきだ」との見解を示した。

 西村副長官は「詳細は警察に問い合わせてほしい」とした上で「(警察の対応は)公職選挙法の規定に基づいて適切に判断をされると考えている」と述べた。

 「安倍やめろ、帰れ」などと連呼した男性の排除について、道警は朝日新聞の取材に「トラブル防止と、公職選挙法の『選挙の自由妨害』になるおそれがある事案について、警察官が声かけした」と説明している。しかし現場では、警察官は声かけすることなく男性を取り押さえていた。また、肉声のヤジは判例上、公選法の演説妨害には当たらないとする専門家の指摘もある。(別宮潤一)

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