最新「007」は黒人女性 「#MeToo時代を意識」

ロンドン=下司佳代子
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 来年公開予定の人気スパイ映画「007」シリーズ最新作で、英国の黒人女優のラシャーナ・リンチさん(31)がコードネーム「007」のスパイ役を演じると、英大衆紙デイリー・メールが15日までに報じた。007を黒人女性が演じるのはシリーズ25作目で初めてという。

 最新作は現在、撮影中で、主役のジェームズ・ボンド役は引き続きダニエル・クレイグさん(51)が演じる。ボンドが所属先の英国の情報機関・対外情報部(MI6)を引退した後、007のコードネームが、リンチさんが演じる新たなキャラクターに引き継がれる設定だという。

 クレイグさんは最新作を最後に降板する意向と伝えられており、ソーシャルメディアなどでは、後任に白人男性以外を起用する是非が議論になっていた。シリーズではボンドと美女とのやりとりが名物になっているが、デイリー・メールは、関係者の話として、最新作の現場では「ボンドガール」を「ボンドウーマン」と呼び、ボンドの振る舞いも「(セクハラ被害に声を上げる)#MeToo時代を意識したものになっている」と伝えた。(ロンドン=下司佳代子)

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