福島)イオン浪江店が開業 帰還の住民、待望の店
江川慎太郎 飯沼優仁
2017年春に避難指示が一部で解除された浪江町の中心部に14日、「イオン浪江店」が開業した。原発事故後、町内にスーパーが店開きするのは初めて。これまで町内で食料品を買えるのは主にコンビニしかなく、帰還して暮らす住民にとっては待望の店だ。
この日は朝から地元住民を中心に約300人が列を作り、午前9時のオープンと同時に売り場は人であふれた。地元の請戸漁港をはじめ、県内の港で水揚げされた鮮魚が並ぶ売り場はとくに人気を集めた。
同町権現堂の青田宗夫さん(81)は妻とともに来店し、モモなどを買った。今までは南相馬市原町区のスーパーまで車で片道30分かけて通っていたといい、「これからは車で5分、歩いても行ける。近くで新鮮なものが買えて本当に便利です」と喜んだ。
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