スプレーから直塗りへ 制汗剤、変わる勢力図
米谷陽一
まもなく夏本番。薄着になる機会も増え、気になるのが汗による染みや臭いだ。汗への対策は、これまで「制汗スプレー」を一吹きするのが定番だったが、最近は「直(じか)塗り」の商品に人気がシフトしているという。その理由とは。
調査会社のインテージによると、制汗剤の市場はその年の天候に左右されるものの、毎年400億円前後と安定している。ただ、シェアの内訳は大きく変わってきており、制汗成分を染み込ませた布で汗を拭き取るシートタイプが2018年度、長らく首位だったパウダースプレーを上回った。
円筒状の容器にピンポン球のようなボールを取り付け、これに制汗成分の液体を含ませて塗る「ロールオン」というタイプも年々伸びており、固形のスティックタイプもあわせた「直塗り」タイプは09年度には4割だったが、18年度には6割を占めるまでになった。
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直塗りが増えている理由を同…