米国の有志連合提案で高まる緊張 ホルムズ海峡とは?

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植松佳香 佐藤達弥
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 中東のホルムズ海峡などを通る船の安全を守るためだとして、アメリカが有志連合の結成をめざす方針を明らかにしました。イランとアメリカの緊張が高まる中、たびたびニュースで登場するこのホルムズ海峡。いったいどんな所で、なぜそんなに重要視されるのでしょうか。ペルシャ湾岸地域に詳しい中東調査会の高尾賢一郎・研究員にお話を伺いました。

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 ――ホルムズ海峡って、そもそもどこの国のものなのでしょうか。

 ホルムズ海峡は、イラン、オマーン、アラブ首長国連邦(UAE)の3国の領海が入り組んだ場所です。ホルムズ海峡には往復それぞれの航路があり、多くの国がオマーンとUAE側、二国の領海を通ります。海峡の幅は33~95kmほどで、東京湾の入り口の幅の1・5~5倍ほどになります。

注目が集まったのはイラン・イラク戦争

 ――なぜこれほど重要視されるのでしょうか。

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