ジョアンを知り、僕は歌い方を忘れた 宮沢和史が悼む

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 ボサノバというジャンルを生み出したブラジルの音楽家、ジョアン・ジルベルトが6日、88歳で生涯を閉じました。2003年、72歳で初めての来日公演を実現。声とギターだけで5000人近い満場の聴衆を連日釘付けに。公演に足を運んだシンガー・ソングライターの宮沢和史さんが、敬愛するジョアンへのあふれる思いをつづってくれました。

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 ジョアン・ジルベルトの音楽に魅了され、のめり込んだのは彼が歌うアリ・バホーゾの名曲「プラ・マシューカ・メウ・コラサォン」を聴いた瞬間からだ。

 《あなたが出て行ってから半年になる この心を傷つけたいがためにこの部屋に小鳥とギターと失望だけが残されたのだろうか 人生は学校のようなもの 苦しまずに生きる術を学ぶための》

 理屈じゃなく、このリズム…

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