絵の具はどうやって作る? 色のもとになる「顔料」は…

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後藤一也
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ののちゃんのDO科学

「絵の具の色はどうやって作るの?」大阪府・佐藤由莉愛さん(小6)からの質問

◆色のもとになる「顔料」は…

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ののちゃんは、朝日新聞に連載されている漫画の主人公で、小学3年生。学級担任の藤原先生を相手に、身の回りの不思議を質問します。聞いてほしい疑問はこちらへ。<br>science@asahi.comメールする

 ののちゃん 学校で使う絵の具って、たくさんの色があるよね。何でできているの?

 藤原先生 絵の具は色のついた「顔料」と、「のり」でできているの。お化粧にも使われる顔料は、油や水に溶けない性質があるのよ。のりは絵を描く画用紙やキャンバスに顔料をくっつける役割をするよ。小学生がよく使う水彩絵の具は、のりにアフリカのスーダンなどでとれるアラビアゴムを使っているわ。植物の種をしぼった油をのりにしているのが油絵の具よ。油絵の具は独特のにおいがするけど、乾燥しても立体感がそのまま表現できるのよ。

 のの たくさんの色はどうやって出すの?

 先生 色の違いは顔料の違いよ。画家が使う専門家用の絵の具だと100色以上もある。昔は色のついた天然の石や土などを顔料に使っていたの。例えば、赤褐色の「バーントシェンナ」という色は、イタリアの都市シエナでとれる黄色い土を焼いたものを顔料にしている。緑系の「テールベルト」という色の顔料は、緑色の土や石が原料で、産地によって色合いが変わるのよ。

 のの ほかの顔料は?

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 先生 カイガラムシという小…

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