宮古島、家賃バブルに悲鳴 1Kが都心並みの10万円

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角詠之
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 沖縄県の離島自治体・宮古島市で、賃貸住宅の家賃が高騰している。1Kで10万円といった東京都心に匹敵するものも出回っており、バブルの様相だ。南の島で何が起きているのか。

 昨年12月、市中心部にある築10年ほどの賃貸アパートの住人に、不動産会社から文書が届いた。「家賃改定についてのお知らせ」。3LDKで6万1千円だったのを、4月から9万円に値上げする内容だった。

 近くに小中学校があり、世帯の半数は子どもがいる家族。住民同士で話し合って弁護士に相談し、値上げ幅の見直しなどを要請しているが、会社側からは値上げに応じられないなら退居するよう求められ、話し合いの席にも着いてもらえない。30代男性は「いきなり3万円も値上げなんて、ありえない。生活をする上で不安な金額になるので納得できていません」と話す。

 宮古島市は沖縄本島の南西約300キロに位置する。最大の宮古島を始め、計六つの有人島からなる。人口は計約5万5千人だ。

 市内の物件400件ほどを扱う不動産会社「たけちゃんほーむ」によると、昨年の夏前ごろに家賃相場の上昇が始まった。

 1Kで4万~5万円が普通だ…

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