「変化は欲しい。でも野党は…」加計に揺れた地元の思い

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編集委員・小泉信一
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 愛媛県今治市に来た。学校法人加計学園岡山市)が昨年開設した岡山理科大獣医学部の地元。先週末、市から学園に支払われた補助金の一部は違法だとして、市民団体が市を相手取り、学園の加計孝太郎理事長に補助金返還を命じることなどを求める住民訴訟松山地裁に起こしたばかりだ。

 記者にとっては2年ぶりに訪れた街。獣医学部ができて何か変化はあったのだろうか。久しぶりに小料理「のんき屋」ののれんをくぐった。すでに男性客が3人、それぞれにグラスを傾けていた。

 「総理のご意向」――。獣医学部を巡る疑惑の舞台として連日報じられ、上空をマスコミのヘリコプターが何機も飛び交った今治市。「いま俺たちの周りでは、加計問題は話題にすらならない。あの頃が懐かしいよ」と60代の男性客が苦笑する。

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