石川)七尾駅前のパトリア、運営会社破産でほとんど閉店

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井潟克弘
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 6月下旬、石川県七尾市のJR七尾駅前。平日の昼間、人通りは少ない。すぐそばに7階建ての複合商業施設パトリアがたつ。今年2月、経営悪化を理由に運営会社が破産申請。テナントの多くは閉店したが、数店舗が営業を続ける。

 1階の入り口で、ちょうど出てきた男性(73)と出会った。散歩がてら、よく来ていたという。「車なら近郊の大型商業施設にも行けるが、年を取って『運転は危ない』と言われる。どこで買い物したらいいのか」。駅周辺には、日用品が手軽に買える商業施設はないという。

 パトリアに入った。フロアの大部分は消灯され、営業している店の周辺だけが明るい。70代女性が花を買っていた。通院途中に寄ったという。「列車を待つ間の買い物が楽しみだった。人が減っているのだから閉店はしょうがない」

 エスカレーターは動いていな…

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