福島)奇跡のアジサイが結ぶ防災の思い 須賀川と京都
徳永猛城
東日本大震災で決壊した須賀川市のダムの湖底で育っていた「奇跡のアジサイ」が、かつて決壊して多数の犠牲者を出した京都府亀岡市のダム跡に植えられた。災害を後世に伝えようとする須賀川と京都の住民の交流から実現した。
須賀川市の農業用ダム「藤沼湖」は震災で決壊し、濁流が長沼地区を襲い、7人が死亡、1人が行方不明になった。2年後、水がなくなった湖底でアジサイが自生しているのを住民が見つけた。
復興のシンボルにするという思いを込めて、「奇跡のアジサイ」と名付けられた。挿し木で株を増やし、全国の支援者たちに贈っている。
今回、奇跡のアジサイから増…