ありのままの自分、ソウルで演じる 大阪朝鮮学校の3人

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宮崎亮
【動画】大阪朝鮮高級学校の女子3人の劇団、韓国で公演へ=宮崎亮撮影
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 大阪府にある大阪朝鮮高級学校の女子生徒3人でつくる劇団が、ソウルで開催中の「第37回大韓民国演劇祭」に招かれた。演じる作品の舞台は、昨春の同校。全校生徒が歴史的な南北首脳会談の動画中継を見守る中、女子生徒らが友のために学校を抜け出す。そんな物語を、22日に演じる。

 「クロニカ チョナク カンダゴ(だから転校するねん)」

 「コジンマル……オディエ?(うそ……どこに?)京都?尼崎?」

 「北海道」

 5月下旬の夕、大阪府東大阪市の公共施設の一室。同市の大阪朝鮮高級学校に通う2年生3人が稽古をしていた。崔智世(チェチセ)さん(17)、全咲愛(チョンソエ)さん(16)、鄭梨花(チョンリファ)さん(16)。みな在日4世で、曽祖父母は今の韓国から日本に渡った。

 劇団は、小さな頃から舞台に出ていた智世さんが未経験の2人を誘って昨春に結成。入学当初に演劇部を作ろうとしたが、かなわず、「大阪朝高演劇部希望」を名乗ることにした。

 ソウルで披露するのは「ゾエアが満天の夜空」。3人が自分たちと同じ学校の生徒を演じる作品だ。ゾエアはエビやカニの幼生で、彼女らの未来への可能性を象徴している。

■たとえ世界が大きく動いても…

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