ありふれた朝、バレンタインデーの朝 私の娘は奪われた

有料記事

ニューヨーク=藤原学思
[PR]

 あの乱射事件があったのは昨年2月14日、バレンタインデーです。娘のジェイミーは14歳でした。私は実は、その夜のために完璧な計画を練っていました。自分の結婚式のビデオテープ映像をデジタル化して、家族で見ようと思っていたのです。

 いつもと同じようなドタバタとした朝でした。娘と息子は遅刻しそうで、せかして家から出させました。

 最後になるとは思っていませんでした。アイラブユーも言いませんでした。ありふれた1日のような、そんな始まりだったんです。

 午後2時過ぎです。息子が電話をかけてきました。

 「父さん!」

 「何?」

 「父さん!」

 「何!」

 「銃事件があって、ジェイミーが見つからない」

 冗談が好きな子ですが、これ…

この記事は有料記事です。残り2494文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら