大手コンビニ、24時間こだわる理由 業界の異端児語る

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長崎潤一郎
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 人手不足をきっかけにコンビニ業界が揺れている。24時間営業にこだわらないビジネスモデルを築いた業界の異端児、セコマ(札幌市)の丸谷智保社長は、一連の問題をどう見ているのか。

丸谷智保・セコマ社長

まるたに・ともやす 北海道池田町出身。慶大法卒業後、1979年に北海道拓殖銀行(現北洋銀行)に入行。拓銀の破綻(はたん)後、外資系銀行勤務をへて2007年にセイコーマート(現セコマ)に入り、09年から現職。64歳。

 ――セイコーマートは人口減少が進む北海道を中心に約1200店。このうち24時間やっていない店舗がほとんどです。

 「我々は24時間やっていない稀有(けう)なコンビニチェーンだ。24時間営業は、札幌市中心部など全体の22%に過ぎない。1店舗あたりの営業時間は平均19時間。営業時間は午前7時から午後11時の『1日16時間以上』を原則としており、それ以上営業するかどうかは、地域の事情に応じて最終的にオーナーが判断する」

 ――大手コンビニでは、フランチャイズ(FC)契約を結ぶ店舗のオーナーから、営業時間の短縮を求める声が上がっています。

 「この問題の本質は、24時…

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