(登ってきました)百名山の隣の山が面白い

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六郷孝也
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標高1709m(大山・弥山)、1448m(烏ケ山) しんどさ★★★☆(鳥取県大山町・江府町・琴浦町)

 大型連休の5月上旬、鳥取県の大山(だいせん)と烏ケ山(からすがせん)に登った。「日本百名山」の大山は行楽客もまじって登山道が渋滞するほどのにぎわい。一方、烏ケ山では山慣れした登山者が静かに、大山南壁の雄大な眺めを楽しんでいた。百名山はひとつ隣の山も面白い。

 大山は中国地方でいちばん高い。最高峰の剣ケ峰(標高1729メートル)は南北両側の崩壊が進み、立ち入り禁止だが3時間弱で登れる弥山(みせん)までは登山道が整備されている。頂上部をまわる木道からは中国山地や日本海が見おろせる。

 渋滞したのは大山寺からの夏山登山道だった。渋滞は急傾斜で登りと下りの登山者がすれ違えない付近で起きる。「登り優先」が山のマナーだと知っている登山者なら手前で登りの人の通過を待つが、待機している登山者を追い抜いて下る行楽客は後を絶たない。岩がむきだしの急傾斜地で幼児を肩車して登る父親もいたし、子どもたちだけが先に走っていく家族もいた。見ていてヒヤヒヤする場面が続いた。

 下りは5合目付近から元谷に…

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