橋本聖子氏「五輪の神様が池江選手の体を使って…」

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 日本オリンピック委員会(JOC)の橋本聖子副会長は16日、東京都府中市で開かれた2020年東京五輪パラリンピックに向けた機運を高めるイベントでの講演で、白血病を公表した競泳女子の池江璃花子選手について触れ、「私も高校3年生の時に(腎臓などの)病気をして、立ち直ることができた一人であるなというふうに思っております。池江選手には何とか頑張って欲しい、と思うと同時に、彼女ならできると信じているんです」と語った。

 また、「私はオリンピックの神様が池江璃花子の体を使って、オリンピック、パラリンピックというものをもっと大きな視点で考えなさい、と言ってきたのかなというふうに思いました。あらゆる問題が去年から頻繁に、スポーツ界には起きました。池江選手が素晴らしい発信をしてくれたことによって、スポーツ界全体がそんなことで悩んでいるべきではない、ガバナンス、コンプライアンスで悩んでいる場合じゃない、もっと前向きにしっかりやりなさい、ということの発信を、池江選手を使って、私たちに叱咤(しった)激励をしてくれているとさえ思いました」などと話した。

 イベント終了後に報道陣から真意を問われると、池江選手が『神様は乗り越えられない試練は与えない』とのメッセージを出したことについて「私たちこそが、池江選手の治療できる環境、頑張ってもらえる環境を作らなければならない、と教えられたということです。コンプライアンス、ガバナンスを今こそしっかりとしていかなければ、池江選手を盛り上げることにもならないし、しっかりしなければいけないということです」などと説明。「今、大臣の発言とか、いろいろ言われており、変なことは言ってはいけないことは理解しています。スポーツ全体の問題としてとらえてしっかりとやっていくべきなんだ、ということを彼女の頑張りから私たちスポーツ界が教えられた、ということです」と話した。

【動画】白血病を公表した競泳女子の池江璃花子選手。「必ず戻ってきます」と自身のツイッターで宣言した

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