ペンを片手にマラソン取材 NMB48、2万人の力走にエール
2万人が力走した今月18日の第8回神戸マラソン。朝日新聞の応援リポーターでNMB48の佐藤亜海さん(18)と新澤菜央さん(20)もこの日、大会取材のため街へ飛び出した。神戸マラソンを支える人たちの姿や神戸の見どころなどを報じてきた2人。リポーターとしての最終日に何を見、何を感じたのか――。
午前8時半、スタート地点の神戸市役所前は大勢の人であふれていました。澄み切った青空の下、ウォーミングアップに励むランナーさんの表情は真剣そのもの。いよいよ本番、という緊張が伝わってきます。
あれ? 大きなポリ袋を身にまとっている人がちらほら。雨よけ? でもお天気はいいのに……。理由を尋ねてみると、「寒さ対策です」。なるほど! ポリ袋なら軽くて、暑くなったらすぐ外せますね。マラソンを生で見るのは初めてなので、全てが新鮮です。
「黙禱(もくとう)」。会場に声がかかりました。阪神・淡路大震災を機に始まった神戸マラソン。大会の原点に立ち返る、大切な祈りの時間です。震災を経験していない私たちも、「しあわせ運べるように」の澄んだ歌声に耳を傾けるうち、あの日からの神戸の歩みに自然と思いを巡らせていました。
えっ、カップラーメン?
午前9時、ついに号砲。皆さん速い! 沿道にいると風圧を感じるくらいです。動物やアニメキャラクターなど、コスプレしている人も多いですね。えっ、カップラーメンが走っている? 鉄人28号も! 大きなかぶり物をしている方、走りにくくないですか……。
私たちは手を振って応援します。「ありがとう」、「おつかれさん」とランナーさんが返してくれるとやっぱりうれしい。最後の一人まで見送りました。
続いて、30キロを越えた地…