和歌山)熊野古道・紀伊路 JR海南駅~紀伊宮原駅

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白木琢歩
【動画】熊野古道・紀伊路の二つの峠を越えるルートを歩いた=白木琢歩撮影
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 5月中旬に開かれた紀伊路語り部の会のツアーには数十人が参加した。JR海南駅を出発してしばらく歩くと、木々が生い茂る中に古民家が見えた。日本で多い名字「鈴木姓」の本家とされる「紀州藤白鈴木家」が暮らしていた「鈴木屋敷」だ。

 平安時代、熊野からこの地に移り住んだ鈴木氏一族は、熊野信仰を広めるため全国各地におもむき、そのまま定住。その結果、鈴木姓が全国に広まったらしい。今夏から、屋敷を解体し再整備する計画が動き出している。

 屋敷は藤白神社の敷地内に立っている。神社の境内には、熊野九十九王子の中でも格式が高いとされた「五体王子社」の一つ、藤白王子跡があり、熊野参詣(さんけい)道の中の要所として位置づけられている。

 「すごい立派なクスノキやな…

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