持ち込まれた竹内浩三の詩 語り継ぐ戦争

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編集委員・伊藤智章
【動画】松阪市制30年事業で戦没者の遺稿集を発行し、巻頭に竹内浩三の詩をおいた思い出を語る元市社会教育課長の高岡庸治さん=伊藤智章撮影
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松阪市戦没兵士の手紙集を編集 高岡庸治さん(91)

 三重県松阪市長だった梅川文男さん(1906~68)は戦前、農民運動で逮捕され、戦後は共産党県議を経て市長になった。人柄が広く支持され、自民党の田村元(はじめ)衆院議員(故人)も応援した。文化市長と言われ、1963年の市制30年事業で松阪の写真集、市内の被差別部落の実態調査、そしてこの「松阪市戦没兵士の手紙集」出版の3事業を打ち出した。

 戦没学徒の「きけわだつみのこえ」に続き、岩手の「戦没農民兵士の手紙」が出たばかり。当時社会教育課長だった私は、その担当になった。

 第2次大戦の市内の戦没者は…

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