高松浩志
「友情・努力・勝利」。女子学生たちが、まるで少年漫画のような世界を突っ走った――。武庫川女子大(兵庫県西宮市)で半世紀続く体育祭の応援合戦は、切れのある一糸乱れぬ動きで見る者を魅了する。先月19日にあった応援合戦で3連覇した食物栄養学科のメンバーが語る、優勝までの舞台裏とは――。
幅11メートルのひな壇に約50人。同科から舞台に上がったのは、全員が4月に入学したばかりの1年生だ。1カ月かけて指導してきたのは、団長の田村春奈さん(19)や副団長の朝倉菜々子さん(19)ら、2年生十数人。講義が終わった後の練習時間は、1日平均で4時間半に及んだ。
最初に1年生がたたき込まれたのは、両手を合わせ、勢いよく天へ突き上げるポーズ。その名も「タケノコ」。正面から見るとタケノコが伸びていくように見える。
舞台で着る黒い上着は、先輩た…