茨城)ちちんぷいぷい、語源はひたちなか?

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佐藤仁彦
【動画】茨城県ひたちなか市に残る「千々乱風」伝説=佐藤仁彦撮影
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 「ちちんぷいぷい、痛いの痛いの、飛んでいけ」。子どもが痛がった時、大人が使うおまじないの言葉。茨城県ひたちなか市に残る「千々乱風(ちぢらんぷう)」伝説と関係するという話があるらしい。半信半疑で取材を始めた。

 「合併前の旧那珂湊市史を読め」と助言してくれたのは、ひたちなか市文化財保護審議会委員の平野伸生さん(76)。見えてきたのはこんな話だ。

 同市馬渡にある国営ひたち海浜公園内の沢田湧水地(ゆうすいち)。ここを源流とする沢田川周辺の3集落に降りかかった暴風にまつわる話が千々乱風伝説だ。砂を含む風が75日吹き荒れ、海岸近くの家屋が倒壊したり、砂に埋もれたりした。時期は、江戸時代初期の1617年など諸説ある。

 過去の発掘調査で数メートル…

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