「女らしさ」に乗る、ずるさあっていい 朝井リョウさん

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聞き手・山本奈朱香
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 3月8日は、国連が定めた「国際女性デー」です。男女格差が大きいとされる日本を、若い人たち、とりわけ女の子たちが、性別にとらわれず生きることができる社会に――。作家の朝井リョウさんは「自分がどんな人間なのか知ろう」と語ります。

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 今もですが、学生時代も、自分以外が全員女の子、という場所にいることが平気なタイプでした。少女漫画を読んでいたり、ピアノを習っていたりしたことも影響していそうですね。そういうこともあってか、私は根本的に、生物学的な差以外に男女の違いはないと感じています。

 小説家になって、あまりにも「女性目線の小説を書けるのはなぜですか?」と聞かれるので驚きました。答えは多分、女性目線で書こう、とそもそも思っていないからだと思います。

 最近よく思うのは、根本的に男女の違いがないと感じるように、同じ世界で生きている以上、あなたは被害者、あなたは加害者、と線引きすることはできないんだろうな、ということです。

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 たとえば女性専用車両につい…

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