高架下に宿泊施設、あえて防音なし 「安眠より交流を」

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波多野大介
【動画】南海電鉄の高架下にできた宿泊施設=波多野大介撮影
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 南海電気鉄道は2月1日、難波―今宮戎駅間の高架下に宿泊施設「ボン ホステル」(大阪市浪速区)を開業する。訪日観光客らの需要を見越し、あえて特別な防音対策はせず、安眠より交流を優先させるユニークな施設にした。

 鉄骨平屋建て約825平方メートルで、室内はグレーを基調とした落ち着いた色合い。客室の大半はドミトリー(相部屋)で、6人用と7人用が計16室。室内はカーテン付きの2段ベッドが並ぶ。シャワーやトイレは共用にして宿泊費は1人1泊3千円に抑えた。3人用と4人用の個室(1室1泊1万~1万2千円)もあり、計110人が収容可能。民泊サイトを手がける「百戦錬磨」(仙台市)が運営する。

 ガタンゴトン、ガタンゴトン……。30日に開かれた報道向け内覧会。客室内に入ると、数分おきに真上の線路を電車が通り過ぎ、大きな音が響いた。担当者は「電車が走る音がして、寝台列車の雰囲気も楽しめるのでは」と話す。要望があれば耳栓を配布するという。

 騒音は話し声を妨げるほどではなく、併設するカフェバーで最終電車が通過する深夜までは交流を育んでもらう。マネジャーのジェレミ・ゴダールさん(30)は「高架下ならば、近隣への音を気にせず盛り上がれる。外国人も日本人も集うフレンドリーな施設にしたい」と期待する。

 開業後は、訪日客向けに巫女…

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