「すごい走るねえ」夢枕獏さんも興奮、ハコスチって?
群馬県が釣り用に開発したニジマス「ハコスチ」の秋の放流が各地で進んでいる。「大江戸釣客伝」など釣りに関する小説も多く、釣り好きで知られる作家の夢枕獏さんにハコスチ釣りを体験してもらい、ブランド化への課題を考えてもらった。
「ハコスチって、何?」
釣りと聞けば、国内各地にとどまらず、ロシアから南米のアマゾンまで飛んでいく獏さんも「ハコスチ」は聞いたことがなかった。群馬への釣行の誘いに、けげんな表情だった。
群馬でニジマス釣りをする人たちの間では「ハコスチの引きは強烈でしびれる」と注目を集めているが、県外での知名度はまだ低い。県はPRのためにパンフレットやポスター、のぼり旗などを作っているものの、県外の釣り人が見られるのは県が製作したYouTube動画ぐらいだ。
「サケのように海で育って、川へ戻ってくるスチールヘッド系の雄との交配だったら、筋肉が発達していて、おもしろそうだね」
「ハコスチ」の由来を聞くと、獏さんはがぜん興味を持った。
ファイト2分
釣りの当日は朝からの雨。山のなかの特設釣り場の駐車場にはすでに何台も車が止まっている。釣りに同行してくれた烏川漁協の橋本新一組合長は「ハコスチ目当ての人も増えています」と話す。
駐車場で仕掛けを整え、川沿…
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