まどかマギカちあきナオミ(小原篤のアニマゲ丼)

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 「魔法つかいプリキュア!」の始まりにより変身格闘少女と魔法少女の系譜が完全なる合一を遂げたこの偉大な歴史の結節点にあたり、スペインより「魔法少女」を名にいただいた映画「マジカル・ガール」が降臨し、いにしえよりヨーロッパに伝わる「魔女」とも深き結合を果たすとは、おお、魔法のことば「キュアップラパパ」で三つの世界がいまつながる! 伝説の戦士よ、マハリクマハリタ、きれいはきたない、きたないはきれい!(意味不明)

 12日公開の映画「マジカル・ガール」は、架空の日本アニメ「魔法少女ユキコ」の大ファンで余命幾ばくもない娘のため、失業中の父親がとったある行動がドミノ式に多くの人の運命を狂わせていくという物語。脚本も書いたカルロス・ベルムト監督に話をうかがうと、この映画は「魔法少女まどか☆マギカ」の血を受け継いだものなのだなぁと感じました。

 白血病を患う12歳の娘アリシアの夢は、ユキコのコスチュームを着て踊ること。ノートにひそかに書いたその願いを盗み見た父ルイスがネットで検索すると、イベント用に作られた一点もののユキコのドレスが出品されていて何と90万円。ルイスが深夜に宝石店を襲おうとした時、空からゲロを吐きかけられる。その建物の上の階に精神科医の夫と暮らすバルバラが、自殺を図り大量の睡眠薬を飲んで窓から吐いたのだった。心に闇を抱えるバルバラに求められベッドを共にしたルイスは、それをネタにバルバラをゆする。彼女は裏家業の商売仲間だった女のあっせんで、車椅子の富豪を満足させるため秘密の小部屋で危険な遊戯に身を委ねる。だがそのことが、少女時代のバルバラに人生を狂わされた初老の元教師ダミアンの知るところとなり、不吉な運命は環(わ)を描いて発端の父娘へ戻ってくる……。

 試写を見る前は「サブカルを…

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