【アーカイブ】(群馬「たまゆら」火災の背景:下)終のすみか探るNPO
【2009年4月23日 朝刊3面】
群馬県の高齢者向け住宅「静養ホームたまゆら」には、東京都墨田区から生活保護を受けていた15人が滞在していた。都内の介護施設に空きがなく、やむなく都外に送られたが、都は「施設は足りている」という。
所得が低く介護が必要な人の受け皿は、特別養護老人ホーム(特養)だ。東京都内の特養定員3万4690人に対して、3万8300人もの待機者がいる。
東京都の担当者の説明はこうだ。「待機者のうち、重度で在宅の人は9千人程度で、半年ほどで入所できるはず」。だから、特養は不足していないという論理だ。軽度の人は対象に含めていない。
だが、「たまゆら」には墨田区で特養待機リストに入っていたとみられる要介護4の人が07年から滞在していた。
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特養など介護施設の整備が進…
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