「玉砕の島にいたら、自分も撃つだろうか」松坂桃李さん

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継ぐ記憶:1

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この記事は終戦70年に放送されたドキュメンタリー「私たちに戦争を教えてください」(2015年8月15日、フジテレビ系)と朝日新聞の連動企画でした。有料会員の方は動画もご覧になれます。

 「どこも想像以上に生々しくて。戦争は歴史じゃないぞってことを学んだ」。俳優の松坂桃李さん(26)はうなずきながら振り返る。

 71年前、旧日本軍が米軍と死闘を繰り広げた南洋パラオ・ペリリュー島。この戦いから奇跡的に生還した福岡県筑後市の土田喜代一さん(95)とともに5月末、この島を訪れた。

 むっとした熱気や突然降り注ぐスコールの中、島を巡った。日本兵が潜伏した洞窟には排便に使われたとみられる容器がころがり、旧司令部の建物跡には無数の弾痕が残っていた。

 海岸で、当時、敵情視察した土田さんが水平線から押し寄せる米国の大艦隊を目にした話を聞いた。松坂さんがその時の心境を尋ねると、土田さんはこう答えたという。「99・9%、勝てないと思ったねえ」

 それでも旧日本軍は戦い、玉…

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