(序破急)学長にモノ言わせぬ国では 教育社説担当・増谷文生

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 国立大が法人化されて20年がたった。学長たちは、この間の国の大学政策をどのように評価しているのか。確認してみようと、国立大の学長86人を対象にアンケートを実施した。

 調査を通じて、改めて実感したことがある。それは、国立大の学長の多くが、国にモノ申すことを過剰なまでに恐れるようになったことだ。

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    倉田徹
    (立教大学法学部教授)
    2024年4月29日8時40分 投稿
    【視点】

    国立大学の学長たるもの、国や地域の叡智を代表する存在として、研究・教育が抱える問題を大きく社会に提起して、政府とも必要があれば厳しいやり取りをする覚悟が必要だと思うのですが、名前も出せず意見も言えない者がいるとは情けない限りです。予算や人事

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