(日曜に想う)儒教磨いた木版刷りの言論空間 記者・有田哲文

有料記事日曜に想う

[PR]

 ある思想、ある考え方が多くの人に受け入れられるかどうか。決め手はもちろん中身だが、情報伝達の手段も重要だ。16世紀の欧州で、当時盛んになっていた活版印刷を十分に利用したのが、宗教改革者ルターだった。パンフレットでカトリック教会を批判し、人々が手にとりやすいように聖書を翻訳して刷った。

 しかし先達…

この記事は有料記事です。残り1246文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません