(ひと)藤川友子さん 埼玉県で医療的ケア児支援のNPOを作った

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 15年前。「ママ、助けて。おうちに帰りたい」。しくしく泣いていたのが、最後に聞いた言葉だった。4歳だった長男の陸さんは、病気で意思疎通できなくなった。「医療的ケア児の親」になった。

 当時は支援制度がほぼなく、家庭での介護がすべて。睡眠がとれず、介護をめぐり家族ともすれ違った。ほかの子どもから「死…

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