全国の熱戦、すべて配信 バーチャル高校野球

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 朝日新聞社と朝日放送(ABC)テレビの高校野球総合情報サイト「バーチャル高校野球」はこの夏、第105回全国高校野球選手権記念大会の地方大会すべての試合を無料でライブ配信する。今年もスポーツブルとスポーツナビで視聴できる。全国49大会の熱戦が、1回戦から楽しめる。

 ■チーム一丸・選手の成長、1回戦から注目 フリーアナウンサー・ヒロド歩美さん

 地方大会の全試合ライブ配信が実現する。「バーチャル高校野球」を以前から積極的に活用し、高校野球の取材経験が豊富なフリーアナウンサーのヒロド歩美さん(31)に、今夏のライブ配信で見たい注目のチームや選手を教えてもらった。

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 地方大会の全試合をライブ配信で見られるようになる。本当に画期的なことだと思います。

 ユーザーとしてもうれしいのですが、ABC時代に同僚から、「球児の親たちのためにも、全試合配信を実現したいんだ」という熱い思いを聞いてきました。一緒に高校野球に携わってきた者として、それがかなうことが本当にうれしい。大会運営を支えてくださる多くの方々の理解と尽力のおかげだと感じています。

 どの地方大会も1回戦から見られることで、私が注目したいのは国学院栃木です。昨夏の甲子園で最も印象に残ったチームでした。2年生エースだった盛永智也投手(3年)の成長も楽しみですが、注目しているのはデータ班です。

 柄目(つかのめ)直人監督から「ぜひ知ってほしい」とおすすめされたのが、データ班の2人でした。対戦相手について、すでに敗れたチームにSNSで連絡をとって選手の特徴を尋ねるなど、徹底した分析に感動しました。2回戦では前回優勝校の智弁和歌山に5―3で勝利。データ班も含め、アルプス席で応援する部員たちもチーム一丸となって真っ向勝負する姿が、本当に美しかったんです。

 気になる選手もたくさんいます。広陵(広島)の真鍋慧(けいた)選手(3年)と九州国際大付(福岡)の佐倉侠史朗(きょうしろう)選手(3年)は、昨年から取材してきた全国屈指の強打者。精神的な成長が楽しみです。

 「心強い先輩がいる」。2年時から注目される2人が、口をそろえて発言していた言葉です。真鍋選手にはともに中軸を担った内海優太選手(明大)。佐倉選手には主将の野田海人選手(プロ野球・西武)と、攻撃の中心となった黒田義信選手(東日本国際大)。先輩のように背中で引っ張る立場となって迎える今夏、打撃だけでなくリーダーシップにも期待しています。

 今春の選抜大会で準優勝した報徳学園(兵庫)には取材にうかがいました。選手たちだけで何度も繰り返されるミーティングの熱量が印象的で、おごるような空気は一切ありません。挑戦者として夏に向かう緊張感の高まりが、ひしひしと伝わってきました。この夏、激戦区の兵庫でどんな戦いを見せてくれるでしょうか。

 「熱闘甲子園」を含め、これまで取材で関わった学校の試合は気になります。「三度目の正直」で選抜大会に21世紀枠で出場した石橋(栃木)も見たいチームの一つ。コロナ禍の2021年から取材を続けてきた学校でした。

 私は球児のみなさんの「全力疾走」が大好きです。球場でもスマホの画面越しでも、しっかりと目に焼き付けます。(聞き手・小俣勇貴)

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 ひろど・あゆみ 1991年、兵庫県宝塚市生まれ。2014年、朝日放送(現・朝日放送テレビ)に入社。16年から「熱闘甲子園」のキャスターを務め、23年春に退社してフリーに。現在はテレビ朝日系列「報道ステーション」にスポーツキャスターとして出演中。

 ■雪国へ女子部へ、斎藤佑樹さん今年も取材

 夏の甲子園の優勝投手で元プロ野球選手の斎藤佑樹さん(35)が、「バーチャル高校野球」のフィールドディレクターに就任して2年目を迎えた。「未来へのメッセージ」と題した企画で、精力的に取材現場に足を運んでいる。

 訪れた学校は昨春から24校。今年1月には駒大苫小牧(南北海道)を訪れ、念願だった雪上ノックを目の当たりにした。「雪の上では野球ができないという固定観念を覆された」と感慨深げだった。

 強豪校だけではなく、通信制や農業高校、女子野球部の取材を通じて多様性を体感した。「いろいろなタイプのチームがあっていい。大事なのは野球を通して何かを学んでいけること」。高校野球の価値を再確認しながら、野球界発展のヒントを探り続けている。

 現場では自らシャッターを切る。サイト内の特設ページではフォトギャラリーを展開。奮闘する選手だけでなく、マネジャーや指導者、支える人たちにもレンズを向けている。

 ■SNSで発信して「#高校野球がくれるもの」

 「最後まで諦めない姿に勇気をもらいました」「相手を思いやる姿に胸を打たれました」

 高校野球の魅力や価値を伝える関連企画「#高校野球がくれるもの」が、2年目を迎えます。

 この夏も、交通広告やバーチャル高校野球の各種SNSなどで高校野球に対する熱い思いを表現していきます。みなさんも自身にとっての「#高校野球がくれるもの」を、SNSで発信してみてください。

 ■「見逃し」も無料

 今夏から、試合終了後も試合映像が見られる「見逃し配信」(一部の地方大会をのぞく)が無料で利用できます。地方大会全試合のほか、夏の甲子園もすべての試合をライブ配信でお届けします。また、全試合のスコアも速報します。

 視聴はスポーツブルとスポーツナビのウェブサイトやアプリから。スマートフォンやパソコン、タブレットでお楽しみいただけます。それぞれQRコードからアクセスできます。

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