(日曜に想う)なにが「無謀」に駆り立てるのか 論説主幹代理・沢村亙

有料記事日曜に想う

[PR]

 河原を埋めつくすのは、石ころではない。無数の陶器の破片。正確にいえば陶製の手榴弾(しゅりゅうだん)の残骸だ。戦争の「墓場」と形容したくなる光景である。

 埼玉県川越市を流れるその川のそばには、かつて軍需工場があった。日本の敗色が濃くなった1944年から、滋賀県の信楽をはじめ全国の産地から野球ボール…

この記事は有料記事です。残り1499文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません