(日曜に想う)ゴルバチョフ氏、33年前の高揚 論説委員・郷富佐子

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 旧ソビエト連邦最後の最高指導者ミハイル・ゴルバチョフ氏が、先月末に亡くなった。訃報(ふほう)を聞いて最初に頭に浮かんだのは、33年前のできごとだった。

 1989年12月1日。ゴルバチョフ氏は当時のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世をバチカンに訪ね、初会談を行った。

 「宗教はアヘンだ」として、弾圧を重…

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    副島英樹
    (朝日新聞編集委員=核問題、国際関係)
    2022年9月13日11時14分 投稿
    【視点】

     この記事が的確に指摘しているように、ローマ教皇とソ連大統領との会談は「歴史的和解」だったと思います。しかも、米ソが東西冷戦の終結を宣言したマルタ会談の始まる前日だったことが、極めて象徴的です。ゴルバチョフ氏の回想録「ミハイル・ゴルバチョフ

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