あなたの人生、彩る深める 朝日新聞社のバーティカルメディア、新たに4サイト

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 朝日新聞社は、新たなウェブメディアをスタートさせています。その名はバーティカルメディア。価値観が多様化するいま、特定のテーマをピンポイントに深掘りし、一人ひとりの人生を彩る情報を発信しています。新たな四つのメディアを紹介します。

 ■父の口座どこ、地獄の相続手続き 経済アナリスト・森永卓郎さん

 経済アナリストの森永卓郎さん(62)は父親が亡くなった時、相続でとても苦労したそうです。新サイトの一つ「相続会議」で、体験談や対策を語ってもらいました。

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 父が亡くなったのは2011年3月の東日本大震災直後のことでした。

 生前、脳出血で倒れ、介護生活を送っていました。母には先立たれ、介護費用などが父の口座から引き落とされていましたが、底を突きそうになりました。父は「預金も株もある」と言うのですが、通帳のありかを尋ねても「分からない」と返され、資産を把握できませんでした。

 そのため、父亡き後、深夜まで実家にこもって銀行や証券会社、父の勤め先からの郵便物をひとつひとつ確認していきました。

 父は10以上の口座を持っていました。口座を確認する際、父が生まれてから死ぬまでの戸籍謄本を全部取ってくるように銀行から言われました。新聞記者だった父はあちこちに住んでいたため調べるのは大変で、戦時中に空襲で焼けて戸籍が見つからない役所もありました。苦労してやっと開示してもらったある口座の残高が700円と分かった時は頭にきて、「放棄します」と言ってしまいましたね。

 相続税の納付期限は、法律で原則10カ月以内と決まっています。相続財産は早く確定させないといけません。金額は不明でも、どこの銀行や証券会社に口座があるのか、あらかじめリスト化しておくだけで天と地の差があります。

 父の教訓を踏まえ、私は銀行口座や所有株など、金融資産のリストを作りました。余計な不動産を持たず、キャッシュの比率を高めるようにしています。お葬式などにもお金はかかりますから。

 実際には、税理士などに相続を頼まざるを得ない人が大多数です。技量や料金にとても差があるので、相続を専門に手がけていて良心的な料金設定をしている人を、ネットなどを使って調べた方がいいでしょう。

 相続は二度とやりたくない地獄の作業でした。税制はシンプルじゃないといけないのに、手続きはあまりに複雑です。普通に働いた後の時間を使っても、手続きができるくらい簡単でなければいけないですよね。

 (聞き手・広部憲太郎)

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 もりなが・たくろう 1957年生まれ、東京都出身。「年収300万円時代を生き抜く経済学」がベストセラーに。独協大学教授。近著は経済アナリストの長男・康平さんとの共著「親子ゼニ問答」(角川新書)。

 ■弁護士・税理士らが解説

 相続のこと、考えたことありますか――。こんな問いをスタートに、昨年9月、「相続会議」が始まりました。

 「自分には関係ない」

 「うちは、子どもたちの仲が良いから大丈夫」

 こう答える人が多いかもしれません。でも、自分の想(おも)いを形にできたかどうか、この世を後にしてから確かめるすべはありません。しっかりと遺言書を書けば、自分の財産に想いを遺(のこ)すことができます。気恥ずかしくて言えないメッセージも託せます。

 一度、ひとごとではなく、自分事として相続を考えてみませんか。子どもからすると、相続は「言い出しにくい」かもしれません。そんな時は、お父さんやお母さんと一緒に「相続会議」を見て、きっかけづくりに使ってください。

 「相続税はどれぐらい?」

 「遺言書はどこでどうすれば書けるの?」

 一見、難しい話題から、故人のスマートフォンのデータなどを考える「デジタル遺品」まで、それぞれの分野で相続に詳しい弁護士や税理士らが解説。家族の円満な相続を後押ししようと集まってくれた専門家です。相続の悩みに寄り添うサービスも始めます。

 相続は、資産だけでなく、家族の想いを受け継ぐ人生のリレー。親から子どもたちの世代へ、しっかりとバトンを渡せるように「相続会議」がお手伝いします。(松崎敏朗)

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 ■eスポーツの「人間交差点」

 朝日新聞社初のeスポーツメディア「GAMEクロス」がまもなく発足します。キャッチコピーは「eスポーツが好きになるメディア」。ゲーム好きたちの情熱がぶつかり合い、興奮や感動、悔しさがクロスするeスポーツの「人間交差点」になれば、との思いを込めました。

 eスポーツとは、「エレクトロニック・スポーツ」の略称。コンピューターゲームを使った対戦型競技のことです。性別や年齢、障害のあるなしに関係なくプレーでき、オンライン対戦ならば国境の壁をやすやすと飛び越えて楽しめます。

 オリンピック競技になるのでは、と言われる中、アジア競技大会では一昨年のジャカルタ大会で公開競技になり、日本人選手も金メダルを獲得。2022年の中国・杭州大会では正式競技になる予定です。

 国内では昨年から、国民体育大会の文化プログラムとして「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」が開催されるなど、国内外で注目が集まっています。

 eスポーツは、トップレベルの選手だけではなく、自分のプレー動画をネット配信する「ストリーマー」も人気を集めています。「GAMEクロス」はそうした選手やストリーマーらに密着し、リアルな「人となり」を描いていきます。

 また、インタビューした人たちのプロフィルをまとめた「ゲーマー名鑑」を設置。将来的には、一般のプレーヤーも自分の「ゲーマー名鑑」ページを持ち、相互に交流できる仕組みを作りたいと考えています。(永田篤史)

 ■若い女性たちに自信と声を

 「私のコンプレックスを、私のアドバンテージにする」をコンセプトに、若い女性たちの自己肯定感を高めることを目指すメディア「かがみよかがみ」。18~29歳の女性から寄せられるエッセーを配信しています。

 エッセーは「コンプレックス」がテーマなら何でもあり。恋愛、就活、見た目、家族など、寄せられるエッセーは様々です。そのほか、「私はNOと言う」「小さいウソ」などのテーマも設定して随時募集。ツイッターでは「私が書いたのかと思った」「友達に読んでもらいたい」など、共感が広がっています。

 もう一つの裏コンセプトは、「私は変わらない、社会を変える」。自分の中にぶれない軸を持ち、理不尽なことには声をあげていきたい。性被害を告発する#MeTooや、パンプス義務づけに反対する#KuTooに続くような、新たなムーブメントを起こせたらいいなと考えています。

 エッセー以外では、ユーチューバー「フワちゃん」や、地下セクシーアイドル「ベッド・イン」のコラムも人気。多様な価値観に触れてワクワクできる場所を目指しています。

 「10~20代の女性たちはいまどんなことを考えているんだろう?」と興味を持たれた方は、ぜひサイトをのぞいてみてください。(伊藤あかり)

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 ■「人文知」養う本との出会い

 人文書の魅力をより多くの読者に、幅広く伝える「じんぶん堂」。昨年11月、「好書好日」内の特設サイトとしてオープンしました。哲学・思想、歴史・社会、文化・芸術、自然・科学、教養の五つのジャンルに分類し、様々な人文書を紹介しています。

 「じんぶん堂」には、人文書を手がける出版社が参加。刊行する本の特徴を自ら記事化して配信します。

 また、「アートの現在がわかる5冊」「しごとと自分を見つめ直す5冊」など、出版社と「じんぶん堂」編集部によるテーマ選書企画や、哲学者・國分功一郎さん、立命館アジア太平洋大学(APU)学長・出口治明さんら「じんぶんの人たち」へのインタビュー、紀伊國屋書店・人文書担当者おすすめの本など、オリジナル記事も配信しています。

 デジタル社会だからこそ、人間が人間らしくあるために、知ること、考えること、そして表現することの、いわゆる「人文知」が求められているのではないでしょうか。

 人文書を読んでみませんか。世界が少し変わるかもしれません。(加賀見徹)

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 ■多様なテーマお届け

 朝日新聞社が運営する「バーティカルメディア(VM)」とは、特定のテーマを深掘りした情報を届けるウェブメディア。多様化するニーズやライフスタイルに応えるため、共通プラットフォーム「ポトフ」(https://pot.asahi.com/別ウインドウで開きます)で、複数のVMを展開しています。

 今回紹介したほかにも、ミレニアル女性の生き方を伝え、寄り添う「telling,」(https://telling.asahi.com/別ウインドウで開きます)▼「犬や猫ともっと幸せに」をコンセプトにした「sippo」(https://sippo.asahi.com/別ウインドウで開きます)▼世界のいまを伝える「GLOBE+」(https://globe.asahi.com/別ウインドウで開きます)▼人生を豊かにする本を紹介する「好書好日(こうしょこうじつ)」(https://book.asahi.com/別ウインドウで開きます)▼認知症の当事者とともにつくる「なかまぁる」(https://nakamaaru.asahi.com/別ウインドウで開きます)▼大学スポーツを全力で応援する「4years.」(https://4years.asahi.com/別ウインドウで開きます)があります。

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