安保若者デモ「大きな希望」 寂聴さんと山田監督

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 僧侶で作家の瀬戸内寂聴さん(93)と映画監督の山田洋次さん(83)が3日、徳島市で対談した。自らの戦争体験を振り返るとともに、参院で審議中の安全保障関連法案への抗議デモを若者らが続けていることについて、2人は「大きな希望だ」と評価した。

 寂聴さんは同市出身。山田さんは最新作「母と暮(くら)せば」(12月12日公開予定)で長崎の原爆をテーマにしていることなどから、徳島新聞社が企画した戦後70年シンポジウムで約3300人を前に語り合った。

 6月に国会前で法案の廃案を訴えた寂聴さんは「もしもの時には若い人たちが連れて行かれる。若い人たちにしっかりしてもらうには、どうしたらいいかわからなかったが(学生団体の)SEALDs(シールズ)を中心に若い人たちが立ち上がってくれたのは素晴らしい」と述べた。山田さんは日米安保条約改定に反対する60年安保闘争のデモと比較。「あの頃は学生と労働組合の力でこの国の政治を変えることができると思った。今はあの時と時代は違うが、若者たちの活動はとても大きな希望です」と語った。(岡田匠)

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